ホームコラム / 第8回

自分の講座の資料を、一行も自分で書かない時代
〜AIに下ごしらえを渡せば、対話の時間が深くなる〜

このところ、自分が運営している講座の資料を仕上げる作業を、けっこうな数こなしています。

ストレングスファインダーの講座、テクノロジープレイス、コーチング関連の単発講座……。どれも、複数回に分けて構成を組み、スライドを作り、ワークを設計し、最後にスクリプトに落とす。考えることが、地味に多い世界です。

ところで、これらの資料、私、自分の手で一行も書いていないんです。

PowerPointを、開かなくなった

「自分で作っていない」というと変ですが、要するに PowerPointを自分で触っていない、ということなんです。

では誰がスライドを組み立てているかというと、AIです。

私はAIに方針と素材を渡して、出来上がったものに対して「ここをこう直して」「もう少しこの角度から」と返していくだけ。講座の構成やスクリプトまで含めて、ほとんどAIに仕上げてもらっています。

AIに渡している「素材」の中身

ここ、気になる方が多いと思うので、ちょっと丁寧に書いておきます。

私がAIに渡しているのは、こういうものです。

[AI に渡している素材]
私自身が 13 年積み上げてきた講座教材
過去に自分で書いたスクリプト・設計メモ
書籍や論文などの公開された知見
ストレングスファインダーの公開リソース
ブログ・メルマガに自分で書いてきた言葉

[AI に渡していないもの]
受講者個人を特定できる情報
会社のお客様の内部資料・機密情報
個別面談・コーチングセッションの内容
評価・人事に関わるデータ

つまり、自分の頭の中と引き出しの中にあるものだけを AI に整えてもらっている、というのが正確なところです。

「AIを使うと、いろんな情報まで筒抜けになるんじゃない?」という不安は、もっともなご懸念だと思います。だからこそ、ここの線引きは自分の中できちんと持っておきたいと考えています。

浮いた時間は、講座そのものの濃度に変わる

下ごしらえをAIにかなりの部分任せられるようになると、何が起こるか。

同じ「準備10時間」でも、中身がまるっきり変わるんです。

準備が10時間 → スライドの体裁を整える8時間 + 構成を磨く・受講者像を想像する2時間
準備が10時間 → AIに下ごしらえを頼む2時間 + 構成を磨く・受講者像を想像する8時間

「資料の体裁を整える時間」と「講座そのものを練る時間」は、私の中ではどちらも有限のリソースです。前者がAIで圧縮されると、その分がそのまま後者に流れていく。

そして、ちゃんと練れた講座は、当日の手応えがやっぱり違うんですよね。受講者の反応にも、自分の余裕にも、差がはっきり出ます。

きっかけは、音声入力との出会いだった

なぜここまで一気に変わったかというと、入り口は 音声入力 でした。

正直に言うと、私はずっと音声入力を信用していませんでした。キーボードで打つ方が好きだし、喋っても思ったように反映されない、漢字変換がおかしい、結局見直して修正、後戻り。それなら最初からキーボードでいい、ってずっと思っていたんです。

そんな中で、勝間和代さんが SuperWhisper というツールをシェアしてくれたんですよね。

私は2011年から勝間塾に入っている古参の塾生なのですが、なぜずっと続けているかというと、勝間さんは常に新しいことにチャレンジして、それを 惜しみなくシェア してくれるからなんです。

半信半疑で使ってみたら、これが本当に衝撃で。今年一番か二番に入るくらいの衝撃でした。

パソコンでは100%キーボードだった私が、今は10%未満。AIへの指示も、メルマガも、ほとんどぜんぶ音声入力です。仕事のスピードが、劇的に変わりました

このあたりの体感は 音声入力の地殻変動 という別の記事に詳しく書いているので、興味のある方はぜひ。

知っている人と、知らない人の差

音声入力にしても、AIによる資料作成にしても、共通して思うことがあります。

これって、知っている人と知らない人の差が、どんどん広がっていく領域 なんですよね。

  • 難しいわけではない
  • 高価でもない
  • 使ってみれば衝撃を受ける
  • でも、最初の一歩を踏み出すきっかけが、なかなかない

私自身、勝間さんがSNSや月例会で何度もシェアしてくださっているのを見ながら、何ヶ月も「ふーん」で流していました。ようやく試してみたのは、たぶん何度目かの出会いの後だったと思います。

つまり、便利なものが目の前に転がっていても、人はなかなか拾わない。これは自分のことなのでよくわかる。

そんな想いから、テクノロジープレイスが生まれた

便利なものは、知ってもらった方がいい。そして、それを広めるのが、たぶん私の役目なんじゃないか。

そう思ったのが、テクノロジープレイス の始まりでした。

この1〜2週間、自分でもありえないスピードで動きました。会社のホームページに急にTechnology Playceの紹介を追加して、その2〜3日後には初回講座の募集を出していました。

なぜそこまで早く動けたかというと、私の中に確信があったからなんですよね。

「これは絶対、伝えた方がいいやつだ」と。

おわりに:一人で頑張らなくて、いい

AIや音声入力をちゃんと使えるようになりたい。でも、何から始めていいかわからない。

そういう方がいたら、ぜひテクノロジープレイスを覗いてみてください。

一人で頑張らなくても、一緒に進めばいいと思っています。

同じシリーズで、AIが手を動かす時代、人の本当の仕事5年寝かせた構想が1週間で形になった話AIに任せるところと人がやるところも書いています。

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